現在、フェラーリは新型コロナウィルス患者の治療にあたる医療従事者を支援する取り組みのひとつとして、マラネッロの工場で人工呼吸器バルブと防護マスク用の付属部品の製造を行っています。
通常、車両のプロトタイプが製造されている部門において、その造形技術を活用してこれらの熱可塑性コンポーネントが製造されます。
一部のバルブはダイビング用品メーカーMaresによって開発されたもので、呼吸器疾患に苦しむ患者を支援する緊急マスクを作成するため、マスクにフィットするようにカスタマイズされています。
一方、防護マスク用の付属部品はSolid Energyに提供され、Decathlonシュノーケルマスクを補助器具に変えて、感染リスクがある医療従事者を保護するために使用されます。
このように各社の協力を得て、イタリア市民保護局の調整のもと、ベルガモ、ジェノア、モデナ、 サッスオーロの病院を含むイタリア各地の病院や、ボローニャ近くのメディチーナの町の医療従事者にも提供されます。
また、フェラーリ幹部は年間報酬の全額または一部を寄付し、地域を支援することを発表いたしました。これらの支援金は、COVID-19の検査機器・診断装置の購入、地域社会で活用される救急医療サービス車両、学校用コンピュータ機器の購入、マラネッロ住民への食料品の購入・配布などに活用されます。
総額200万ユーロに迫る基金は、フェラーリ会長、CEO、取締会役員が4月から年末までの報酬全額を、シニアマネジメントチームも同期間の給与25%を寄付することで生まれました。現在の困難かつ先が見通せない状況において、フェラーリでは地域と国を支援したいと望む連帯感をこのようなかたちで行動に移しています。